「南方週末」事件を批判する政府系メディア「環球時報」が発表した社説の掲載を強要されて、北京の新聞「新京報」の社主が今朝明け方辞任した。
一昨日、党中央の宣伝部(つまり全国のメディアを管轄する機関)が主要紙に対して昨日(8日)の新聞の目立つ位置に「環球時報」の社説を転載するよう要求したのだが、北京の「新京報」と湖南省の「瀟湘晨報」の二紙はそれを無視し、掲載しなかった。その結果、昨夜夜半に今度は北京市の宣伝部関係者が『新京報」に乗り込み、今朝(9日)の掲載を要求。
編集部全職員に意見を求めた投票を行った結果、全員一致で「掲載拒絶」となり、それを宣伝部に伝え、再度掲載を拒絶したところ、「新京報をつぶすか、掲載するか」という脅しを受けたという――これらの経過はすべて、中国産マイクロブログ「微博」で記者たちが報告。だが、その後、記者たちの微博アカウントが次々と削除された。
その結果、強要する宣伝部に対し、社主が「辞任」を申し出た。ネットには編集部に集まって涙をながす、記者や編集者たちの写真がたくさん掲載されている。
......もっとごろごろ