ビョークが「チベット、チベット!」と叫んだからというわけではないでしょうが、先週チベットで暴動が起こり、それが拡大化していると報道されている。
3月10日はもともと59年に中国共産党によるチベット抵抗勢力に対する厳戒態勢が敷かれた日だそうで、その日をきっかけに、インド北部で亡命生活を送っていたチベット人が、8月8日のオリンピック開催前に「歩いてチベットに帰る」旅を始めた。日本の新聞では「インド北部でチベット人が暴動」と書かれているが、実際は故郷チベットへ歩いて帰ろうとする人々を、最近中国との蜜月を目指しているインド政府が中国政府との摩擦を恐れて取り締まった結果、(お互いの)暴力行為がエスカレートしているようだ。
さらに、その目的地の「チベット」西蔵自治区でも住人のチベット人たちの暴動が起こり、それを伝える外電はわずかながら、現地にいる外国人と、チベット人協力者が送ってくる断片の情報をかき集めているに過ぎない。当然のことながら、中国政府はチベットへの外部者(外省漢族および外国人)の立ち入りは禁止するだろうから、事件の報道はそれに頼らざるを得ない。ただ、全貌を知るのは今のところ難しい。我々は座って待って、時が事実を少しずつ紐解いてくれるのを待つしかない。
......もっとごろごろ