2015年10月21日

【万華鏡クリップ】10月16日、中国の劉暁明・駐英国大使がイギリスBBCのゴールデンタイムニュース討論番組「Newsnight」に出演し、生中継でキャスターのエヴァン・デイヴィス氏の質問に答えた。

10月16日、中国の劉暁明・駐英国大使がイギリスBBCのゴールデンタイムニュース討論番組「Newsnight」に出演し、生中継でキャスターのエヴァン・デイヴィス氏の質問に答えた。

●質問その1:原子力発電所

――中国はイギリスの建設業者が中国で原子力発電所を建設することを許可すると思いますか?
[訳注:これは現在、中国がイギリスで原子力発電所建設を受注して進めていることを受けたもの。イギリスの電力インフラを中国が支えることについて議論がある。]


劉暁明:イギリスが中国に原子力発電所の建設を希望したのは、イギリスが中国の資金と技術を必要としていたからです。中国には進んだ原子力発電技術があり、中国の原子力発電所の数は多くの国々のそれを超えています。

あなた方だってバカではない。本当のことをいうと、なかなか頭がいい。中国の資金を使ってあなた方の原子力発電所を建設させ、イギリス人が利益を受けるように仕向けているのですから。

●質問その2:外国企業の投資

――イギリスが得意とする多くの分野で、中国は外国企業の投資を禁止している。航空管制、郵便、オークション、ゴルフ場建設、そしてその経営など。なぜ、中国が外国企業がゴルフ場に投資するのを禁止しているのですか?

劉暁明:彼らは合資企業作って中国入りできますよ。そうすれば、中国の合資先があなた方外国側パートナーが中国市場を理解する手助けができる。知ってほしいのは、中国とイギリスは発展という面で違う段階にあるということです。あなた方が先ほど流したビデオのように、イギリスは様々な面で中国より進んでいる。中国はまだ発展途上にある国で、一歩一歩歩んでいるところです。我々はイギリスの経験を借り、イギリスがこれまで犯したミスを回避しなければならない。だから、一部の分野では注意深くならなくてはならない。

もし、それを対等ではないというのであれば、イギリスがなぜ、EUでドイツに次ぐ第2の対中国投資国になっているのでしょうか? イギリスの中国への投資は伸び続けている。つまり、これはウィンウィンの関係と見るべきですよ。

●質問その3:原子力発電所の管理

――中国は建設中の原子力発電所のコンピューター・システムに何かを埋め込み、中英間でなんか問題が発生すれば、リモートでイギリスの原子力発電所をコントロールするという人がいます。中国はいかにして、イギリス人を安心させるのでしょうか?

劉暁明:中国は厳格に国際基準を順守します。あなたがたの情報当局はそのことを知らないほどバカではないでしょう。中国がイギリスにやってきたのはウィンウィンの関係を目指してのことであり、イギリスの原子力発電所をコントロールするためではありません。イギリスの原子力発電所をコントロールすることが、中国にとって良いことになりますか? もし両者がパートナーとなるなら、相互に基本的な信頼があるべきです。ネガティブな物言いが発展するに任せるなら、中国企業はイギリスに投資する勇気を持てなくなる。そうなれば、オズボーン・財政相がいう「イギリスは中国の投資に最も開放的な西洋国家だ」という言葉に背くことになります。

●質問その4:インターネットスパイ

――信頼とは? 上海にある中国人民解放軍61398部隊のビルから大量のネット攻撃が仕掛けられていると言われていますが?

劉暁明:それはデマにすぎません、わたしは信じていない。ご存じですか、中国政府はそのような行為に厳しい反対の立場を取っているんですよ。先日、習近平主席がアメリカを公式訪問した際、中米両国はインターネット犯罪に対して協力して取り締まるという合意に達しています。中国のいかなる政府機関もインターネットスパイ活動には参与しておらず、中国政府もそのような行為を支持することはありません。これは中国政府の承諾です。

●質問その5:インターネット攻撃部隊

――しかし、科学軍事戦略と名付けられた、解放軍の2013年マニュアルでは、中国にはインターネット攻撃の部隊があると書かれています。

劉暁明:孔子はこういう名言を残しています。申し訳ないが、わたしはあなたを3000年前にお連れする必要がある。孔子はですね、「己所不欲,勿施于人」(己の欲せざる所は人に施すこと勿れ)と述べました。これこそが中国人の哲学ですよ、中国人はこの哲学を信じています。我々はいかなる人も攻撃しない、というのも、我々自身がハッカーの攻撃を受けている被害者だからです。

●質問その6:人権

――もし、来週[訳注:習近平の訪英を指す]イギリスが人権問題について語ったり、抗議したりするならば、イギリスは対中経済貿易や投資協力の面で代価を支払うことになるのでしょうか?

劉暁明:あなたに2つ伺いたい。まず、イギリスの人権状況はパーフェクトですか? 次に、イギリスのモデルはパーフェクトですか? いかに人権を改善し、いかに人権を守るかという問題において、それぞれの国がさまざまな事情を抱えています。

それは習主席のイギリス公式訪問の目的だとでもおっしゃるのですか? お互いに相手の人権状況を避難しあうことが? それは中国人のやりかたではありませんよ。

我々は他国の事情を尊重します。中国の憲法は人権を保障している。そして、人権とは、結局のところ一国の内政問題なのです。あなた方が全面的な視点で中国の人権事業を見守っていただきたいですね。

●質問その7:貿易

――ならば、イギリスが中国の人権について語っても代価は支払うことはない、貿易や投資も…

劉暁明:中国が貿易を武器にするとお思いですか? そんな考え方はまったくもって間違っている。貿易はウィンウィンです。我々はあなたが必要とするものを輸出し、我々が必要とするものを輸入する。それはウィンウィンですよ。

中英両国の社会制度、歴史、文化には大きな違いがある。両者は別の発展段階にあり、我々の間には違いがある。それは当然のことです。しかし、我々は引き続き協力することができるし、違いの中に同じものを求めることができる。そうではありませんか?

●質問その8:勤勉さ

――あなたは、イギリス人を勤勉だと思いますか? それとも福利が多すぎると?

劉暁明:中国人民のほうがもっと勤勉です。中国は奇跡を生んだこと、30年間に相対的に遅れた国から世界第2位の経済体にまでなれたのは、中国人民の勤勉さのおかげであると思います。

●質問その9:選挙

――あと40年したら、民主選挙で国家主席を選出することができるでしょうか?

劉暁明:再び、我々の間の根本的な違いの問題に戻りましたね。あなたがたはイギリスの制度を民主的だと考えていますが、我々は中国の制度を民主的だと考えている。我々はこれを中国の特色ある民主だと呼んでいます。イギリスのリーダーは直接選挙で誕生するわけではない。中国の指導者は間接選挙で生まれるのです。我々はまず県レベルの人民代表大会代表を選挙で選出し、その後、市レベル、省レベル、そして全国の人民代表大会代表を選出し、そこから全国人民代表大会代表の選挙で国家主席が誕生しているのです。
posted by wanzee at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース記事から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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