2015年08月25日

【万華鏡クリップ】尊敬を集めるエール大学の経済学者、ステファン・ローチ氏は今年4月、「中国の指導者は『先進経済圏の指導者によるマクロ経済政策へのチャレンジに対して、さらに現実的、建設的な評価をしているかもしれない』」と書いた。

尊敬を集めるエール大学の経済学者、ステファン・ローチ氏は今年4月、「中国の指導者は『先進経済圏の指導者によるマクロ経済政策へのチャレンジに対して、さらに現実的、建設的な評価をしているかもしれない』」と書いた。共和党のアメリカ大統領候補ノミネート選を戦っているドナルド・トランプ氏の評価はもっとわかりやすく、「彼らのリーダーは我々のリーダーよりもずっと聡明だ」と述べている。

中国の政策制定者の致命的な欠点は、政治的な必要性を経済理性よりも常に上だと捉えることだ。たびたび高圧的な手段を取る共産党政権に対し、その合法性や大衆の支援は急速な成長、良好な就業チャンス創造、そして民衆の収入引き上げの能力と密接に関係している。経済が党が期待するように動きさえすれば、党は潜在的な危険を収拾がつかなくなるまで見て見ぬふりをする。


2008年に金融危機が起こった時、中国が採った対応が度々賞賛されていることを例に挙げようか。大量の資金と貸付を投入することで、中国は歴史に残る世界的な経済衰退期において9%を超える急激な経済成長を見せた。その後、中国の政策制定者たちは自身が生んだ潜在的な災難二期が浮いた。コンサルタント会社のIHSグローバルインサイトのデータによると、2014年において中国の債務は2008年の2倍に当たる、国内生産高(GDP)の248%に達した。全国各地に売却されないままのマンションや空っぽの工場が出現した。

同様のことが最近の中国株式市場の大変動に再び出現した。

当局は、政治的動機を重視するあまり、またミスを犯した。政府が株式市場を支援するという高圧的な手段は、現金を投入し、罪をなすりつけ、多くの企業の取引をストップさせるというもので、党の信頼性と上海証券総合指数を結びつけたのだ。

達観的なものはそれを、中国政府は経済の修復においては長期的な計画を持ち(2013年に中国共産党中央委員会全体会議で可決していた)、短期的な政策変動は予想されたものだ、と語っていた。

思い出すべきは、1970年代から1980年代にかけて、日本がアジア経済の強国として台頭してきた時、アメリカの専門家はやはり東京の官僚たちを「スーパーマン」と形容していたことだ。それが今や、変革に抵抗する日本の官僚体制こそが同国の経済最大の問題の一つになっているのだから。

(マイケル・シューマン:『タイム』誌北京特派員)

※これは8月20日に『フィナンシャル・タイムズ』英語ページに掲載された記事の中国語翻訳版。英語オリジナル記事は、こちら→http://www.ft.com/intl/cms/s/0/87d1c710-44d5-11e5-af2f-4d6e0e5eda22.html 
posted by wanzee at 11:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース記事から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Copyright © WANS Factory. All rights reserved.
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。