日首相民族主义言论考验与邻国关系-华尔街日报 http://goo.gl/wUiqU
確か2月の時点で騒ぎになったワシントン・ポストの安倍批判記事もあちこちで翻訳されていたし。
Japan’s Prime Minister Shinzo Abe: Chinese need for conflict is ‘deeply ingrained’ - Washington Post
こういう流れが続くと、日本のイメージは悪くなるばかりだろうなぁ…わたしがここで言いたいのは、一つ一つの記事の視点が「正確かどうか」というよりもこぞって西洋で影響力があるメディア(それも中国の人が読める英語メディア)でこういう日本のトップ政治家のネガティブな発言が批判される形で蔓延すると、ムードとして「やっぱ、日本、ヤバめ」というイメージが出来上がってしまうこと。
「そんなことねぇよ!」と日本人のあなたは思うだろう。「日本に暮らしてたらそんな報道、違うってわかるよ!」とか「歪曲されてるよ!」「そんな考え方が全部じゃないよ!」と言いたいかもしれない。
だが、日本人のほとんどが実際にこれら英語の報道記事を読まずに語っているのと同じように、中国人だってほとんどの人が実際に(たとえ英語が出来る人でも)英語の記事を読まないので、結局ムードでイメージが固まっていくわけですよ。自分が原語の報道を読まずにその是非を論じていながら、他国の人に対して「日本に来りゃわかる!」「日本人ならそれが違うってわかる!」みたいなことを言ってもですね、通じないわけですよ。
これが溜まっていくとどうなるのかなぁ、と思うわけ。…そこで、はた!と気がついたのだが、これって08年のチベット騒動時に起こった中国国内におけるアンチ「西洋メディア及び西洋諸国」の背景に似てるかも、と。日本人の中にも少しずつ、西洋メディア嫌いの人たちが生まれてませんかね?
だが本当に心配なのは、つい先日、とても日本びいきで中国政府に手厳しいある知識人が、「最近、日本のビザが取りにくくなった」と嘆いていたこと。「以前はもっとス ムーズにとれたのに…」と。これもちょっとひっかかってるんだ。わたしたちの見えない所で、外に向けた日本政府の態度が変化しているのかもしれないなぁ、と。とにかく、日本大使館内で中国の人たちに対してどういう措置が採られているかは、中国に駐在にする日本メディアは日本読者に向けて報道しないので(例えばこれとか⇒http://www.newsweekjapan.jp/column/furumai/2012/12/10-1.php )。
ニューヨーク・タイムズの猪瀬都知事発言記事はたぶん中国語にも翻訳されるだろう。内戦とか揉めている…とか、イスタンブールの現状を「実際にそう呼ぶか?」という声も出ていますがそれはひとまず置き、それよりも他国の国内が「揉めている」ことが国際舞台に共通に理解されるべきネガティブ要因のように語っちゃったのはなぁ、と思う…つか、どこの国も大なり小なり国内で揉めてるところのほうが多いはずですよねぇ? つまり、それを国際舞台で持ちだして言うには、そこにいるメンバーたちと「(それがネガティブであるという)価値観の共有」が必要なわけですよ。
例えばね、中国もよく言ってますよ、「アメリカだって黒人差別とか人種差別がひどいじゃないか!」ってね。今回、それそっくりの考え方(とはいえ、日本にはあるね、これそっくりの単純化した考え方が)を、公的な場で、公的なキャンペーンを目的として、公的な立場の人が表明してしまった、というのが問題なんですよ。
日本では「発言の内容が事実かどうか」が議論の的になりそうな気がするけど、海外ではこれを「政治家の知性とタブー」に絡めて考えるでしょう。だって、中国が「アメリカでも人権問題が!」て持ち出すたびに、海外(西洋諸国)はそういう「知性とタブー」への挑戦なんだな、と受け取って眺めているんです。つまり、「それをネガティブと言って持ち出す価値観の共有」がなされていないんですね。ええ、そういう意味で中国と並ぶ発言だったと思う。
この影響が気になるわけですよ。どんなふうにじわじわくるんだろう…と。
ここ数日、たくさんの人と一挙に会う機会が続いていて中国における「日本イメージ」についても考えているんだけれど、中国には確実に「親日派」がいる。こっちが日本人だと知ったらニコニコ顔で寄ってくる人たち。年配の知識人にはとても多い。他にも雑誌やブログでよく紹介されているような、若い世代の日本好きも確かにいる。アニメファンとか、今流行りのショッピングとかが大好きな人たち。
でもね、いわゆる「親日派」と言われる人たちはなんとなく総体として以前より減っている、と感じる。まず知識人の「親日派」は70年代の国交回復直後に、日本や日本製品、あるいは日本人と密に触れる機会があった人が圧倒的に多いが、この人たちが年を取ってきていること。
次に、若い世代のアニメ好きは確かにコアかもしれないが、今の彼らはアニメ以外にもたくさん楽しみがある時代。50代以上の人たちは手にできるものが少なかったからガツガツとしてるけど、それとは違うんですよね。今の「日本製品モノが好き」ファンたちもそういう意味で、海外色んな所を回って色んな物が好きで、それでいて「日本もいいよねー」という、好感、といったレベルでしかない。
もちろん、この「好感」は決して悪いわけじゃないのだが、今までのいわゆる「親日派」が持っていた「日本、素晴らしい!いろいろありますが応援してます! 頑張ってください!」的なガチな「好き」じゃない。とても淡白なんですね。だけれど今のような情勢にあると、どうしても日本向け報道では「日本好きですよ」という言葉がクローズアップされやすく、それを過去の「親日派」のように「中国にも日本をわかってくれる人がいる!」的に持ち上げて大きな旗振りしてしまいますが、もうそれはもう違うような気がするんだな。
そうして、そういう「日本? いいんじゃね?」くらいの好感の人たちが、今後そういった日本政府のネガティブな態度、今日本社会にはびこる排他的な意識、そして中国や韓国、つまり東アジアに対する激しい排他性に触れると、彼らの好感にもマイナス点がついていくでしょうね。
そういう意味で、NYTやWSJなどに流れたネガティブな日本の態度は絶対に大きな影響を与えていくはず。「報道するのが悪い」わけじゃない。報道機関は事実ならきちんと報道すべきだし、実際に社会に起こっていること、語られてることなどを報道されても文句は言えないわけで。
そこを取り違えるとアンチ西洋メディアにもなりかねず、そういう意味で08年の中国での「vs西洋メディア」的な動きにならなければいいなぁ、と思ったわけです。
あら、もう中国語になってたよ、くだんの猪瀬発言。
东京申奥官员贬低其他申办城市 - 纽约时报中文网 国际纵览
どんな反応が起こるんだろうか。なにか来ると思いますよ、きっと。じわじわと。




