2012年11月04日

そろそろ尖閣騒ぎも終章かな、と思ったり。:今日のツイートから

最近の中国国内報道を読んでいると感じるのは、尖閣「国有化」問題における中国政府の落とし所は「日本に、尖閣をめぐる領土問題が存在することを認める発言をさせること」だと感じている。やっぱり中国政府は、「国有化」が石原購入案後最良の方法だと分かってんのね。

さっき出かけた時にぼんやり考えていたのだが、中国政府の落とし所がそれだとしたら、日本側にはどんな出方があるかなー? さすがに、ここであっさりコトが片付くんなら、と中国政府が期待する通りに発言したら、国内で大反発が起きるだろう。だが、政治家たちの政治生命に傷がつく。当然、民主党にも、自民党にもそんなことできるわけがない。政治家自身の思想がどうこうというより、国民の反感を買ったら終わりだからだ。

だが、このまま突っぱねて無視し続ける「体力」は日本には今絶対にない。つか、これ無視したら、今度は中国の新政権が絶対にへそ曲げる。今後10年間、中国にへそ曲げ続けられたら間違いなく日本は沈没する。それは日本だって望んでいない。となると、どう「応える」か。中国国内では、まだ何も知らずに「国有化放棄」を説く人がいるけど、それは石原案が出た後の今はもう不可能だし、日本政府に放棄させれば逆に面倒が続くだろうと、さすがの中国政府首脳も知っている。
                   
つまり、「日本に公言させる」という譲歩は、中国政府にとって今ぎりぎりのラインなわけ。日本がこれ無視したら、もう胡錦濤どころか、中国首脳のメンツをばっきり叩き落とすみたいな話だし、今の日本にはできない。となると、日本としては「尖閣は日本の固有の領土だ。これは間違いない。中国(と台湾)は異論があるらしいケド」的な文言でごまかせば、事態を早いとこ適当な落とし所に落ち着けたい中国政府は、国内への翻訳を使って「日本がそう言った!」ということを大宣伝して、「勝った!」とか言って終わらせるんじゃないか、という気がする。彼ら、意外に単純だから。

中国って最初は怒って怒鳴って手を振り上げてもそれは威嚇であって、自分の言葉を相手の耳に届ける(つまり、相手に無視させない)ための手段なので、最後は意外な低空飛行で落ち着く事が多い、いつも。結局「無視される」のが一番イヤなの、あの人たちは。

でも、この「最初は怒って怒鳴って手を振り上げる」というのは、古来の伝統的な中国の価値観にはない。古代の貴人たちはそんなお下品なことはしなかった。ま、毛沢東あたりからの伝統じゃないかな、これ。いや、毛沢東の時はそうじゃなかったような気がする。江沢民あたりじゃないだろうか。北京や上海の都会の人たちもケンカ嫌い。でも、北部とか西部の農村は気候条件も生存条件も自然条件も厳しいので気が荒い。

中国にちょこっと来ただけの人にゃわかんないだろうけど、上海の人は北京の人よりたおやか。でも、北京の人も生粋の北京人は物腰が柔らかい。問題は北京にやってきて暮らす東北の人たち。あのあたりはニュースでも平気で、「ケンカに強くなければ生きていけない」とか書かれてるくらい「腕力」の世界。

だから、そんななりふり構わない中国を、香港や台湾の人はものすごく嫌っている。お下品だから。あれを「中華文明だと思ってほしくない」と台湾や香港の人は思ってる。本当に、あのイカレ田舎爺みたいなどやし方、どこで覚えたんだろうねぇ。ただの土覇だよね、あれ。

彼らは「無視されるのがイヤ」だから、実はこちらとしては物事をすすめるときにちょこちょこっと声をかけてあげると、それで満足するんだけど。それをやらなかった民主党はホンマに大減点。メンツってのも、実はその程度のものなんだけどねー。


posted by wanzee at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 北京の日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Copyright © WANS Factory. All rights reserved.
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。