14日の日曜日、中国東北部の港湾都市、大連市で1万人近い市民が街を練り歩くデモが行われた。
直接の原因は今月8日に台風が原因で、「大連福佳グループ」が経営するPX工場の堤防が壊れ、工場敷地内のタンクから危うく猛毒物質が海に流れ込みそうになったという事故だった。市政府はその後、貯蔵タンクには問題はなく、また壊れた堤防もすでに修築したと発表したが、市民の不安は収まらず、同工場前で移転を求める人たちとの小競り合いが起こったりもしている。そして工場の移転を求め、インターネットを使って同日早朝のデモ行動が呼び掛けられていた。
PXとは「パラキシレン」の略称で、合成樹脂の原料となる。医学面でパラフィンなどにも使われているものの、その毒性が注目されて日本では最近代替品利用が進んでいる。その「PX」は中国ではここ数年なんどかニュース面をにぎわしてきた。まず、2007年に南方の沿海都市、福建省アモイで市政府が市民に内緒で台湾資本によるPX工場建設プロジェクト計画を誘致していたことが、「アモイの環境に悪影響をもたらす」と訴える大学教授によって暴露され、貿易港、観光都市、そして漁港である同市が大騒ぎになった。
直接の原因は今月8日に台風が原因で、「大連福佳グループ」が経営するPX工場の堤防が壊れ、工場敷地内のタンクから危うく猛毒物質が海に流れ込みそうになったという事故だった。市政府はその後、貯蔵タンクには問題はなく、また壊れた堤防もすでに修築したと発表したが、市民の不安は収まらず、同工場前で移転を求める人たちとの小競り合いが起こったりもしている。そして工場の移転を求め、インターネットを使って同日早朝のデモ行動が呼び掛けられていた。
PXとは「パラキシレン」の略称で、合成樹脂の原料となる。医学面でパラフィンなどにも使われているものの、その毒性が注目されて日本では最近代替品利用が進んでいる。その「PX」は中国ではここ数年なんどかニュース面をにぎわしてきた。まず、2007年に南方の沿海都市、福建省アモイで市政府が市民に内緒で台湾資本によるPX工場建設プロジェクト計画を誘致していたことが、「アモイの環境に悪影響をもたらす」と訴える大学教授によって暴露され、貿易港、観光都市、そして漁港である同市が大騒ぎになった。