2010年02月27日

脱線、脱落、脱毛じゃなかった脱帽

なぜだかよく分かりませんが、18日に発売されたはずの『中国新声代』がAmazon.co.jpではずっと「2月25日発売」になっており、先日やっと本格的に発売!かと思ったら、今は「2〜4週間以内に発送します」と表示されています。

わたしのAmazonでの経験からすると、ほしいと思ってクリックした本が「2〜4週間以内に」と言われると、ちょっと引きますよね。なかには絶版になっている本なんかもあって、思い切って注文したのはいいけどその後メールが来て「3〜4週間かかります」といわれることも。あれはなんかショックです。なので、今回もびっくりなさった方もおられるでしょう。

版元によると、そこが卸している地方・小出版流通センターという中継ぎさんからの本をAmazonはいつもそれほど仕入れないために、こういうことがよく起こるのだそうです。Amazonにしてみればリスク回避なのでしょうが、結局ただでさえいろいろと障害の多い、地方や小規模の出版社はこういう形でも販路を狭められているわけですね。毎日多くの本が出版されている日本の出版界の現実の一片を知りました。

出版社では月曜日には本を送りこむと言っておりますので事態は来週初めには改善されると思うのですが、もし「せっかくなんだからすぐほしいよ」と思われる方は、版元の倉庫にはどどっと積まれているはず(笑)ですので集広舎のブックサイトか、「24時間以内発送」のオンライン書店のbk1でどうぞ。あとジュンク堂の各店、丸善の丸の内店の店頭にも在庫があるようです。

もし、「いつも使ってるAmazonだからやっぱりこっちがいいや」と言われる方は、Amazonからの配送を待つ間、まずはアモイのブロガー、コラムニストの連岳の「まる読み」ダウンロードをお楽しみください。のんびり読んでいるうちにきっと届くはずです。

お手数をおかけして申し訳ないです。

ところで、先日、プールに行った後、XLと一緒に恒例のランチ、から〜いから〜い「毛血旺」を食べようとテーブルについたら、香港の七彩から電話が入り、「今日、トヨタ問題を番組で取り上げるんだけど、アンタ、うちのキャスターに知ってることだけでいいからさ、説明して」と言われ、テーブルに届いたばかりの「毛血旺」を横目に席を立ち、店の中の静かな一角でキャスターさんの疑問に答える羽目に。

とはいえ、わたしは日本のニュースを報道する立場になく、さらにはトヨタ問題はやはりアメリカを中心に渦巻いているわけですから、それについての突然のメディアからの質問に、準備もしていなかったわたしが北京のレストランの一角で答えられるわけがない。

なので、「いや〜、それは分かりませんね」とか「わたし個人の感触としてはそう感じますけど、ただのインプレッションだからきちんとしたことは資料を見ないと言えませんね」とか「ぬ〜、これはわたしの想像だから、インターネットか何かで確認しないと事実かどうかは…」を繰り返し(笑)、困ったキャスターさんが「じゃ、夕方の番組だからそれまでに家に帰る? それから電話インタビューを録音させてもらってもいい?」

ぬ〜、それから予定があったのですが、それを片づけている先々で七彩から「もう帰った? いつ帰る?」の催促のメッセージが入る入る…結局、番組開始の40分前に家に帰りつき、電話でスタンバイ。かかってきた電話の質問は…

「日本人はトヨタの社長がアメリカ議会の公聴会に呼ばれたことを、辱められたと感じる? そういう報道はあるの?」とか、「公聴会でトヨタの社長がいぢめられていると思いませんでした? 日本バッシングだと受け止められているのでは?」とか、「日本人は今回のトヨタの事件で、メンツ台無しだ、と思ってるの?」とか…

なんか、むむむ、の質問ばかりですが、こういう聞き方をしてくること自体、もしこの「トヨタ」を中国のどこかのメーカー名に書き換えると、そのまんま同じ事件が中国メーカーに起こった場合、中国のメディアはそういうところから切り込むんだろうなぁ…と思いながら、こう答えておいた。

「事件が起こってその説明を求められるのは当然だし、トヨタには説明の責任がある。それを恥だとか何とかいう前に、説明でも謝罪でもいい、やるべきです。逃げていてはだめでしょう? 日本国内には『出て行くのが遅すぎる』という声すらあるし」

「確かに今回の事件は一般の日本人には衝撃的に受け止められています。そりゃだって、日本のメーカーがアメリカにあれだけ受け入れられてたんだから誇りに感じなかったわけがない、それが失墜したのだからショックはショック。でも、やっぱり人の命を預かっている企業ですから、事故についてはきちんとした説明をするのが当然じゃないですか?」

「議会でも、いぢめられている、ではなくて、議員たちには厳しく聞きだす責任があるし、それはトヨタ問題だけではなくて、何の問題が議題になってもそれぞれの議員がそれぞれの利益と視野に立って徹底的にほじくり返す。そんなもんでしょう、議会って? 反日だとか日本バッシングだとか報道しているメディアも確かにあるし、それを気にしている人もいますが、それでも一方では先日わたしが見たNHKのニュースでも、ワシントンの記者が『これは日本バッシングにはつながっていない』と何度も繰り返してましたし、メディアではそういう一面も伝えられているので、それを受け入れている人も多いと思いますよ…」

とはいえ、わたしが責任を持って答えられない質問も多く、そのたびに「いや〜、そこまで詳しく知りません」、「どうでしょうねぇ、それはきちんと調べて見ないと分かりません」、「公聴会? いや〜、CNNのニュースで見たくらいですね、生放送は見てない」…おかげでインタビューテープぐッちゃんぐっちゃん。

結局、本番では彼らが必要なところだけを切り張りして流し、キャスターさんが相方と「あれだね、日本人って意外に達観してるね」なんて言ってましたけど…

わたしは基本的には、そういう切り張りメディアには何をされるか分からないので出ないようにしているんですが、今回は付き合いが長く、気心が知れている七彩がプロデューサーを務めている番組だったこともあって受けたわけです。さすが彼女、わたしが「いや〜分かんないですね」とか、「資料を見ないと…」といった部分はすべてカット、下手な「番組作り」の連中がよくやるようにあいまいな言い分をくっつけるということも一切やっておらず(ちゅうか、本番まで時間がなかったし-笑)、ま、わたしの中国語で視聴者が聞きとれる部分と言ったらこんなもんか、と(笑)。

それにしても、上述したように、こういうことに遭遇すると、中国人の「問題を見る目」が直接自分に浴びせかけられるから彼らがどういう角度からモノを見ているかがわかるからおもしろいっすね。マゾっぽくておもしろい(マゾを経験した者は次回はサドになれる、というのがわたしのモットー♪)。この日のこの番組でも、わたしのインタビューの部分はわたし的には(自分の中国語表現以外)問題なかったんですが、その後も続いたトヨタ話で、キャスター曰く、

「トヨタのロゴマークはね、『豊田』の『田』をイメージしたものなの」

…ぬぁに? うそだろ、聞いたことないぞ? テレビを見ながらボー然としてしまいました。

「ほら、わたしたち中国でも『8』が『永遠』だとか、『八』が末広がりで『縁起がいい』っていうけど、日本人も農耕民族だから『田』をね…」

…ちが〜うっっっっっ!!! 

…トヨタカムリが「田んぼ」を頭にくっつけてニューヨークの街を走る? エコ車の代表のように言われているプリウスが「田んぼ」を光らせながら東京を?

ちが〜〜〜うっっっっっ!!! 

オーマイガッ!! 想像しただけでヘンやないかい!!

なんと、英語もそしてペルシャ語までべらべらの、このキャスターさんでも、中国人は「トヨタ」というと「Toyota」ではなく、頭には「豊田」(ふぉんてぃえん)という名前が浮かぶんですね。だから、彼らはあのトヨタのロゴマークを「T」ではなく、「田」だと思っている…らしい。おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜っ!

img_toyota.gif

……「田」? ですか?


もちろん、七彩には上記きちんと伝えて、日本人として抗議しておきました。



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