2012年02月22日

自信:メルマガ「ぶんぶくちゃいな」配信

昨年秋、見知らぬ日本人大学生からメールをもらった。所属する大学の某先生にわたしのメルアドを教えてもらったといい、「自分はこれから日本を一周し、その様子を中国のソーシャルメディア上でつぶやきます。1年後には中国の若者の間で一番有名な日本人になっている自信があるので支援してください」と、短く書かれていた。

これだけじゃよく分からないので「あなたの求める支援とはなんですか?」と尋ねたら、「スポンサーになってください」と簡単な返事が来た。そこでぷつん、とキレた。

全く見知らぬ人間にスポンサーになってくれ、つまり金銭的支援をしてくれ、か。わたしも大人になってから他人からお金を借りたことがある。しかし、それはいろいろ算段したうえで日ごろの付き合いから「この人だったら助けてくれるだろう」と判断し、その人にどうして自分がお金が必要なのか、そのお金をどのように使うのか、今の自分の手持ちではどうして足りないのか、そしてどうやってその人の好意に報いるのか、どうやって返済するつもりなのか、をいかに説明するかをさんざん考え(もちろん、自分のメンツもあった)、頭の中で何度かリハーサルしてから、本当に恥ずかしいのですが…と、切り出した。

しかし、この大学生くんは「日本を一周」して「中国のソーシャルメディア」でつぶやいて「一番有名な日本人」になる「自信」という。これらのほかには、どうして彼が日本を一周するのか、なぜそれを中国のソーシャルメディアでつぶやくのか、そしてそれでどうしたらそんなに簡単に一番有名な日本人になれると思うのか、その自信はどこから来るのか、そしてなぜそのためにわたしが金を出さねばならないのか、の説明は全くなかった。他人に金もらって(彼が求めているのは借金じゃない)日本を一周できて中国で有名になれれば、そりゃ幸せなことこの上ないんじゃない? 

中国のソーシャルメディアの一つにアカウントがあってすでに○○人のフォロワーがいる、というが、そのアカウント名すら書いてない。つまり言いっぱなしでこちらには確認の手段も判断の基準も与えない。お金を出してと言いながら、その具体的な計画や全体予算もなかった。お金と引き換えに出すつもりだったのかもしれないがそんなもん、見も知らぬ人への頼み事であればまず自分から、「自分がどんな人間で、何を考えて、どうこうどういう実績を持っているか」を証明するのは基本中の基本だろう。それすらできない人間の1年後に誰が投資するのか・

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2012年02月08日

「双非」:メルマガ「ぶんぶくちゃいな」配信

わたしは香港の居住権を持っている。1987年夏に香港に留学した後ワーキングビザを取って働いた頃に取ったものだ。香港では合法的なビザで連続7年間「主に香港を居住地」としていることを認められれば、国籍を問わず香港の居住権を取ることができる。わたしの場合、最初の2年間の学生ビザはこの条件に含まれず、香港で働くようになってから7年後にその対象となった。
 
だが、1996年末にこの居住権を申請したところ、出入国を担当する入境処に「しばらく待ってくれ」と言われた。係官によると、翌年の97年7月にイギリスから中国への主権返還を控え、「外国籍者の居住権について明確な規定がなく、今後どのように取り扱うべきなのか分からないため」という。それじゃ、自己規制の前倒しじゃないかとも思ったが、あの時点では本当に誰にも想像できなかった主権返還後の混乱を防ぐため、行政の自律的判断としていた仕方がないことだということも理解できた。
 
実際には主権返還後の9月に再申請したら、何事もなかったように居住権は下りた。この居住権があれば、マクドナルドで働こうがその日暮らしをしようが、誰かのオフィスで事務員をしようが、法に触れない。わたしが取得したのは当時の規定により「永久居住権」ではなく、その取得のための前段階の「1年以内の再入境」が前提の居住権だった。これはつまり、「香港を1年以上離れたままでいると自動的に居住権を消失する」というもの。その後この「1年以内の再入境」が条件の居住権は廃止され、現在は居住権とはイコール「永久居住権」を指すようになっている。
 
実はこの「永久居住権」を巡って、香港は今、深刻な状況に直面している。

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posted by wanzee at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | § ぶんぶくちゃいな § | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

岩波書店の社員募集騒ぎについて思うこと。

ブログを広げておきながら、ほとんど更新しておりませんな。失礼いたしました。毎日ツイッターでなんやかんやと大論をぶっているために、こちらに割く気力も時間も持てなくなってしまいました。とはいえ、ツイッターをやってない方もおられるわけで、これからしばらく、ツイッターでぶつ切りにせざるを得なかったつぶやきなどを、まとめてこちらでお伝えしようと思います。ま、手抜きと言われるかもしれませんが、人間一人、脳みそ一人なので、あっちこっちに別のことを書くなんてできませぬ。ご了承ください。

ところで、昨日、共同通信が≪応募条件「コネのある人」宣言 岩波書店が縁故採用≫(注:リンク先はライブドアのポータル)というニュースを流し、ちょっとツイッターが騒然となった。というか、わたしがフォローしているのは出版に絡む人たちが多いので反応が激しかったというべきか。わたしも、「コネ、かよ!!!!なんだそら!」と驚いた。

わたしの知っている中国メディアではコネ採用が横行している。中にいる人たちの話をよく聞くので知っているのだが、「記者のだれだれは政府の某なんとか相の親戚」とか普通に耳にする。そこはすでにそういう人たちで満杯になり、いろいろ社内でもトラブルが起こっているのだが、外野のわたしとしてはそんな特殊なコネによって「ネタのとれる」メディアがいつ、「黒いメディア」になっていくのか、興味シンシンでもある。

でも、しばらくいろいろ読んでいるうちに、これも日本人が持つ「幻想的平等感」のせいではないか、と。日本では「コネ採用」「縁故採用」、ほんとうにないっすか? 採用だけじゃなくて、企業の取引でも「コネ」「縁故」ないっすか? ないわけないでしょ? じゃ、なぜ岩波だけだめなの?



......もっとごろごろ
posted by wanzee at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース記事から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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